【タヌキとの出合い-子ども時代の私とタヌキ】

 私は、大学で4年間、タヌキの研究をしていた。タヌキの頭骨の地理的変異(地域による違い)や、交通事故死体を集め、胃内容部物を調べて、食性を調べていた。私は、小学生の頃、地元兵庫の田舎で、親とはぐれたホンドタヌキの仔ダヌキを飼育していたことがある。野生動物を許可なく飼ってはいけないことを、その頃は知らなかったのだが・・、この幼少期のタヌキの飼育経験が、まさか、将来、北海道でタヌキの研究をすることにつながるとは、当時は夢にも思わなかった。私のタヌキ歴は、実は結構、長いのだ。野生動物は基本的に飼育できないが、フィールドで調査するだけでなく、実際に飼育してみると、その動物のことが非常によく分かる。飼育された段階で、野生動物ではないのだが、それでも、色々なことを教えてくれるものだ。日本は、森林の多い国なので、野生動物を直接、観察することが難しい。動物園での飼育員経験からも、役に立って分かったことだが、野生動物の研究者は、飼育することを嫌う人がわりと多いように思う。確かに、色々と問題があるし、飼育した段階で、野生動物ではない上、野生動物をペットにしようという意味では全くないが、飼育は意外と、その動物を知るには、非常に良い方法だと思っている。

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 私が子どもの頃、小学校には小鳥小屋があり、飼育担当をしていました。また、校内の池ではコイが飼育されていました。
 昨年、地元の母校の小学校に出前授業に出向いたとき、小鳥小屋も、池も、管理が面倒ということで、なくなっていました。今の子どもたちは、外来種だけでなく、生き物に接する機会が非常に少ないです。「いいね!」で、まなびやに、支援をお願いいたします。

人と生きものをつなぐ博物館 まなびや人と生きものをつなぐ博物館 まなびや(独立学芸員)

投稿者プロフィール

羽馬 千恵(Haba Chie) 独立学芸員・農学修士

学歴:北海道大学大学院・文学研究科(博士課程)在学中
    帯広畜産大学大学院(野生動物学研究室)・農学修士
    帯広畜産大学・畜産学部(野生動物学研究室) 卒
研究:タヌキの頭骨形態の地理的変異、エゾタヌキの食性の研究、
    ゼニガタアザラシ研究グループで個体数調査に従事、国内外来種カブトム
    シの研究、外来種教育の研究
業績:Haba et al(2007)Morphological variation of the Japanese raccoon
    dog: implication for geographical isolation and environmental
    adaptation. Journal of Zoology 274(3),239-247.
   羽馬千恵(2015)北海道伊達市における国内外来種カブトムシの体サイズ
   の記録.
   昆虫と自然(2015年8月号), ニューサイエンス社
資格:学芸員資格、農学修士
職歴:広島市安佐動物公園・飼育員(臨時職員)退職
    伊達市教育委員会・学芸員(正規職員)退職
    人と生きものをつなぐ博物館 まなびや(独立学芸員)代表
学会:日本環境教育学会、「野生生物と社会」学会
団体:日本野鳥の会(室蘭支部)会員

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